特徴
汁
鶏ガラや親鶏から取ったダシをベースにした醤油味のスープが特徴。冷たくても脂が固まらず、透明でコク深い味わい。 スープの温度は店により異なり、常温に近い「ぬるめ」からキンキンに冷えたものまである。伝統的には河北町ではぬるめが好まれてきた。
具
具材として使われる鶏肉は、若鶏ではなく歯ごたえのある親鶏(卵を産む鶏)が一般的。コリコリとした食感で、噛むほどに旨味が出る。「すなこい」(山形の方言で噛み切りにくい)と表現されることも。
具は主に親鶏と長ネギで、シンプルながらスープと蕎麦とのバランスが絶妙。一部店舗では一味唐辛子やおろしを加えて味を調整する食べ方も推奨される。
麺
太めの田舎蕎麦が多く、モチモチとした弾力や歯切れの良さ、喉越しの良さが特徴。店によっては細麺や自家製麺を使用し、風味や食感に個性が出る。
訪麺
コメント
河北町では「谷地の肉そば会」が13店舗で提供し、町おこしの一環としてPR。B-1グランプリや文化庁の「100年フード」認定で注目度が高まった。
蕎麦の代わりに中華麺を使用した「肉中華」、うどんの「肉うどん」も存在する。
甘じょっぱいスープとコシのある蕎麦、親鶏の独特な食感が三位一体となり、暑い日でも食欲をそそる。スープを飲み干す人も多く、一味やおろしで味変を楽しむのもおすすめ。河北町を訪れる際は、食べ歩きマップを活用して複数店舗を巡るのも良いだろう。この料理は山形県村山地方を中心に広がり、県内外で人気を集めているが、発祥の河北町で食べるのが最も本場の味わいとされる。
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